
10-BOX国際演劇学校とは
フランスの「ジャック・ルコック国際演劇学校」の本科カリキュラムをベースに研究課程「動きの実験室」と組み合わせて構成された10-BOXオリジナルプログラムにより2004年にスタート。夏期1ヶ月半にわたり開催される演劇学校です。
*ジャック・ルコック国際演劇学校
現代演劇教育の第一人者であるジャック・ルコック(1921-99)が1956年パリに設立した演劇学校。本科は1学年20人前後2年制で、常に世界中から学生が集まり、観察と発見、即興、分析、創作実験を作業の柱として構成された独創的なプログラムは、世界中に多くの才能を輩出しつづけている。
「身体」と「造形」を一本化した10-BOX独自のプログラム
「ジャック・ルコック国際演劇学校」における本科の身体的カリキュラムと研究科の舞台美術実験部門「LEM(動きの実験室)」の造形的カリキュラムを関連付け一本化。身体の動きを自覚し、分析すること、空間の関係を認識し、自由で敏感になること、そのために必要な研究を身体(ムーブメント)と造形のふたつの授業を組み合わせ、交差しながら段階的につみあげます。
24時間研究に取り組める環境
コース毎のアトリエは24時間使用できます。演劇系練習施設である10-BOXの機能
を最大限に活用し、自主的に集中して稽古や研究ができる環境を整えています。
研究を目的に仲間と出会い、それぞれの視点で集中して取り組むことは、“学校”
というスタイルならではです。
身体(ムーブメント)の授業
ジャック・ルコックの教育法は、舞台芸術を読み取る上でも欠かせない「詩的観察力」を高め、自分を取り巻く世界に対する目を開き、自らの身体感覚でそれらの動きを捉えなおし、表現者としてのキャパシティを広げようとするものです。
10-BOX国際演劇学校のカリキュラムで発展させている内容では、まず、身体の動きを自覚し、分析し、空間と身体の関係について認識し、敏感になることです。
そうして培われた共通の意識「詩的共通基盤」の上で、ルコック・システムの大きな柱のひとつである「中立な身体」へと進み、さらに「人物像の構造」に至り、即興を発端としたシナリオのグループ制作、演出へと発展させていきます。
講師/ヴァレリー・モアイオン
造形の授業
ムーブメントの授業と平行して行われるアトリエでの作業は、造形を通して自分自身の感覚と向き合うことができる大切な作業です。この経験を通して、受講生たちは稽古場で自分自身の身体に起こっていた事柄を別の視点から確認することになり、改めてその身体感覚を通し、舞台空間に存在する全ての要素を考えなおしてみるきっかけとなります。
これら造形を通してなされる分析や観察は、ひとりの役者としてだけではなく、舞台芸術家としての総合的な視点を養い育てることになり、ジャンルを超えた芸術作品の作り手に有益な発見をもたらすとともに、独自の創造力を開花させていくための有効なトレーニングとなります。
講師/ヤコ キムラ

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