劇カラ通信



児童館でお芝居

近年教育の分野でも「演劇」を取り入れる動きが活発です。そもそも演劇は他者とコミュニケーションを取らなければ成り立たない芸術であります。役者同士はもちろん、演出家と役者、照明や美術、音響のスタッフ、受付や細かい事務的な仕事をする制作…。およそ芸術と名の付くものは全てが内包されているのが演劇ですから、様々な人々と意思疎通をしなければ前に進めません。そのような観点が、今のコミュニケーション不全に陥っている子供達のカンフル剤になれば…。

と言うようなよくある新聞の社会面みたいなことはともかく、やはり皆でひとつのステージを作り上げるということは非常に楽しく、苦しく、達成感のある仕事であることは間違いありません。キッザニアのような切り口も楽しいですが、演劇公演に関わることで得られるものも大変大きなものです。

公立会館や文化行政のここ10年くらいのトレンドに「アウトリーチ」という概念があります。簡単に私たちの言葉で言えば「お客様を待ってるだけじゃなく、もっと外に文化活動のスキルを持って出て行こう」という感じでしょうか。非常に意味するものが多く、実は現場レベルではまだ観念が揺れ動いている言葉でもありますが、具体例では学校の授業にプロミュージシャンのワークショップを持っていくとか、つまりホールの中だけではできなかったものをなるべく先方の日常に添うスタイルで体験してもらう、という感じでしょうか(主観的な書き方ですみません)。

10-BOXではこの「アウトリーチ」の一環として、「演劇公演の作り方」というものを数年前から学校や児童館、市民センターで実践しています。「演劇公演の出前」ではないところがミソです。基本的には学校の先生や児童館の職員の方々が、自分たちで企画し、制作し、公演できるようにお手伝いをするわけです。

今年も浦戸中学校の公演をお手伝いしている他、この週末は仙台市の中野栄児童館の公演をお手伝いします。

本日は10-BOXの舞台道具を中野栄児童館に搬入してきました。ということを書きたかったのですが、たった1行・画像レスというのもどうかなぁと思って書き始めたら長くなってしまいました。誰か文才を下さい。

10-BOX(服)

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